暑くなってきました。
外出自粛も解除となり、久しぶりに思い切り運動したくなってきます。
暑い中で運動して汗をかくと、喉が乾いてきます。
なぜ喉は乾くのでしょうか?
理由は私たちの脳の奥の方にある、喉の渇きを生じさせるセンサーが、血液の中のブドウ糖の濃度と塩分(ナトリウム)の濃度の上昇を感知するからなんです。
喉が乾いた時に塩水を飲む方はいないと思いますが、甘いジュースを飲む方はいると思います。
ジュースも適量で頻回に飲まないのなら大きな問題とならないのですが、多量を頻回繰り返すと、以下のようなスパイラルに陥ります。
「口渇→ジュース摂取→血糖値上昇→さらに口渇→ジュース摂取→さらにさらに口渇→さらにさらに血糖値上昇→喉がもっと渇き・・・」
遂には重度の高血糖になり、ひどいだるさや意識障害に陥るケースもあります。
これをペットボトル症候群といいます。
健診などでやや高血糖を指摘されている方は、特に注意が必要です。
喉が渇いている時の甘〜い誘惑には、十分にご注意ください。
皆様が健康であります様に。
姜内科クリニック
院長 姜 信午