患者さんからよく頂く質問シリーズです。
「卵は1日何個までなら食べてよい?」
最近、よく質問されます。冬のおでんの影響でしょうか?
<回答>
「卵は1日1個にしましょう」
<説明>
もともと脂質異常症がある方の場合、脂質異常症の悪化を防ぐ必要があります。
悪化を防ぐためには、1日200mgまでにするのが望ましい。
鶏卵1個にコレステロールは約220mg含まれているので、「鶏卵は1日1個までが理想」という事になります。
<特に気を付けたい人>
心筋梗塞、脳梗塞治療後で、再発予防のためにスタチン系コレステロール降下薬で厳しくLDLコレステロールを下げる必要がある人
糖尿病の人
外食したり、惣菜を買う事が多い人(惣菜などの食べ物の中に卵成分が含まれている)
<積極的に食べてほしい人(1日1個は食べてほしい)>
脂質異常症のない、やせ型の高齢者
<タンパク不足にならないのか?>
卵には確かに良質なたんぱく質が含まれています。でも、毎日2個以上の摂取はやや多い。なので、1個です。その他のおすすめしたい良質なたんぱく質食品として、大豆製品(豆腐、厚揚げ、納豆など)、魚があります。これらのような食品でたんぱく質を補うようにしましょう。
お昼は定食屋さんで外食が多い方、夕食は子供さん達中心のおかずメニューの方々は、卵はいろんな食べ物の中に含まれているので、注意が必要です。