橋本病という病名は、三重県伊賀市出身の橋本策(はかる)先生が、甲状腺摘出標本のうち、「リンパ球がたくさん入り込んで破壊されて腫れている甲状腺」について報告した事に由来します。
大阪から車で1時間半、細い道路をくねくね通り、やっとその石碑はありました。
以下石碑より・・・
「医学博士 橋本策先生 生誕の地
1881年橋本謙之助の三男として誕生
1934年没齢52
1907年九州大学医学部卒業外科教室にて研鑽中特異の病状を呈する甲状腺腫を発見してこれを1911年国内で1912年ドイツ外科学雑誌に発表ついで西欧各国に留学し帰郷当地で開業
免疫学の進展に伴い博士の業績は欧米医学会に於いて俄かに脚光をあび「橋本病」と命名される
爾来内外医学者の注目を集め今や世界医学史上不朽の名声を遺すに至れり
我が郷党は永く博士の偉業を偲んで生誕の碑を建てこれを頌す」
今、当たり前のように抗甲状腺抗体陽性結果から橋本病を診断していますが、先達の研究に支えられて今の医療はあります。