今回は、糖尿病の専門医であります私の普段の朝食をお見せします。
私は医学生時代の採血実習の時にすでに空腹血糖値がやや高め(100〜110mg/dL)でした。
運動もしていましたし、原因の一つとして遺伝的な事もあるだろうと思い、それ以来食事に気をつけています。
しかし、好きなものも食べたい。
私は、魚とイタリア料理が大好きです。ワインも好きですが、開業医になってほとんど飲まなくなりました。
そんな私にとって、オイルサーディンは救いの食べ物です。
オリーブオイルやイワシのような青魚には、不飽和脂肪(一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸、n-3系多価不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸)が多く、動脈硬化予防に良い。
主食は朝はパンが多いです。強力粉でできたパンは、食後高血糖を招きにくい(低GI)。
食べる順番は、野菜→オイルサーディン→野菜→オイルサーディン→パン。
たんぱく質摂取と脂質摂取で消化管からのインクレチン分泌を刺激し、それによって膵臓からのインスリン分泌を増やし、腸のぜん動運動を抑え、食後血糖値の上昇を抑える。
たまに、チーズを食べたりします。
そして、食後2時間目くらいに3駅分ほど歩く。
思いつきではなく、医学研究の結果に基づいたメニューです。
まあ、日曜日だけは大好きなカレーパンや卵ご飯を食べて気分転換していますが・・・。
皆様の健康維持の参考になりましたら幸いです。
患者様方、もっとおすすめのメニューがあれば教えてください!一緒に工夫しましょう!
<参考文献>
Garg A et al : Effests of varying carbohydrate content of diet in patients of non-insulin-dependent diabetes mellitus. JAMA 1994, 271 : 1421-1428.
Noriko K et al :Effects of consumption of main and side dishes with white rice on postprandial glucose, insulin, glucose-dependent insulinotropic polypeptide and glucagon-like peptide-1 responses in healthy Japanese men. British Journal of Nutrition 2014 ; 111 : 1632-1642