バセドウ病とは?
通常、甲状腺刺激ホルモンは、甲状腺の濾胞細胞にある甲状腺刺激ホルモン受容体 (TSHレセプター)に結合して甲状腺ホルモンの分泌を促す指令を出しています。
ところがバセドウ病では、患者自身のリンパ球からTSHと似た構造を持つ“抗TSH受容体抗体”(TRAb: TSH receptor antibody)と呼ばれる自己抗体が分泌され、これがTSHレセプターと結合して甲状腺ホルモンを分泌するように指令を出します。
こうして分泌された甲状腺ホルモンは、下垂体にネガティブ・フィードバックをかけ、本物の甲状腺刺激ホルモンはほとんど分泌されなくなります。しかし、抗TSH受容体抗体(TRAb)はそれらの監督下にないため、際限なく甲状腺ホルモンは分泌され、甲状腺機能亢進状態に陥ります。これがバセドウ病です。

